藤柄のお着物
3月とは思えないような日中の暑さもあり、桜の花びらが一気につぼみをぷっくりとさせてきました。開花したと思ったらあっという間に散ってしまいます。そんな時期に降る雨を花散らしの雨ともいい、昔の人はよく考えたものだなと感心してしまいます。
きものプラザ和幸では桜の季節から先取りするように、藤柄のお着物をオーダーされる方も少しずつですが増えてまいりました。4月から5月下旬にかけて咲き誇る藤の花は、淡い紫の配色がとても美しく日本では昔から愛されてきた歴史あるお花でもあります。
藤は、稲穂にも形が似ていることから子孫繁栄や豊作を願う縁起のいい花としても知られているのです。藤柄のお着物を依頼される方は本当にお着物が好きで、年間通して着ていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
たった1ヶ月程度しか楽しめない藤をお着物に取り入れたいとおっしゃる気持ちも十分に理解できるものです。縁起物として、また四季を楽しめる柄としてあなたも藤柄に挑戦してみませんか。
お着物まで勇気が出ない方は小物から取り入れることで、手軽に藤柄を取り入れることができますよ。久喜市にある菖蒲神社境内には、埼玉県指定天然記念物に指定されている樹齢300年の藤棚があります。お着物と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。